タイルアートMomoRio
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初めまして、タイルアートのMomoRioと申します。
タイルアートという言葉はあまり聞いたことがないかもしれませんが、簡単に言うと、タイルに絵を描くアートになります。
タイルの中でも、わたしがベースにしているのは、スペインタイルアートになります。
スペインの材料と技法を使って色々な物を作っています。
実はタイルの歴史はすごく古く、古代エジプトから始まっています。世界最古のタイルは、ピラミッドから発見されました。
くさび形文字といった粘土板に描かれた象形文字もタイルになります。
そのため、イスラムではタイルに星と十字の組み合わせや、多様な幾何学模様が装飾モチーフとして考案され、イスラム建築において壁面を飾ったりとあらゆる装飾で使われました。
少し歴史の話になりますが、スペインタイルアートとは何かと言うと、イベリア南部がイスラム教に支配された時に、新しいタイルの技法がヨーロッパに持ち込まれ、独自の文化を入れながら発展していきました。モザイクタイル(タイルを小さくして埋め込んで作る)もこの時ですし、スペインタイルアートの技法であるクエルダ・セカ技法も時を同じくして伝わりました。
スペイン南部のグラナダに位置する有名なアルハンブラ宮殿は、スペインとイスラム文化を融合させた素晴らしい建築物です。驚くほど緻密で繊細で、感嘆をあげずにはいられない宮殿です。
後に、スペインはイスラムの幾何学模様やアラベスク模様に独自の手書きタイル、絵柄、色彩などを加えて、スペイン独自のタイルの文化がスペイン全土に広がっていきました。
スペインタイルアートには大きく分けると2つの技法があります。マヨルカというタイルに筆で絵を描く技法とクエルダ・セカと呼ばれるスポイトを使ってタイルに絵付けをする方法です。クエルダではまず鉛筆で枠を描きます。鉛筆に含まれる油の成分がスポイトで落とされる絵の具の水を弾き、壁の役割となり、絵付けができます。
特徴の一つとしては、鮮やかな色合いを出すために、960度くらいの温度で焼いています。焼くと鉛筆の後や細かい屑など高温のため消滅し、きれいな色だけが残ります。
このような技術をベースとして、MomoRioでは独自のデザインを施しております。
スペインだけに関わらず、ヨーロッパではきれいなタイルが町中にあります。イタリアのタイルも色鮮やかで素晴らしいですし、ポルトガルは青一色で描かれておりそれはそれは美しいです。
スペインタイルとの違いは・・・?と困惑されるかもしれませんが、そこは拘らずにタイルに絵を描くこと、”タイルアート”を一括りとして活動を行っております。
タイルは本当に奥深く、わたしは大好きです。
ぜひこの素晴らしいタイルを皆さまの暮らしの一部にして頂けたら幸いだな・・・と思い、日々制作をしています。
どこでも良いのでお家に1点あるだけでも、カラフルで、なんだか元気にさせてくれる、それがタイルの魅力かなと思っております。
早いものでタイルアートを始めて11年が経ちました。
10年経っても飽きは来ず、日々勉強で毎回タイルを製作できる時間に幸せを感じている毎日です。
オーダーメイドを得意としております。お客様とお話をして、どのような用途で使うか、プレゼントも多いですが、どのようなつながりなのか、好きなお色味など、しっかりとお話をしてから一緒に作っていくといった流れを得意としております。
見れば見るほど味わい深く、なんだか心を清めてくれるタイルをみなさまの生活の一部にさせて頂けたら・・・幸いです。
タイルアートMomoRio